帝人の「てるぷよハンド」とかいう砂ぶちまけ機
混流ラインでワーククランプする際に大活躍するてるぷよハンドですが欠点もあります。
原理
軟らかく柔軟性のある形状をしているため、多品種製品や複雑形状品に対応可能なので混流ラインで大変重宝します。ですが私は使うのをやめました。
メリットとデメリット
メリット
・形状にならうため、段取替が不要
・ロボット教示時間を短くすることができる
・製品形状のバラツキによるクランプミスの低減
・面接触による破損の防止
デメリット
・意外と形状にならわない(かたい)
・すぐ破れて砂が漏れる
砂が漏れる
これにつきます。対象が凹凸のある金属の場合、20万回くらいでエプロンが破れてくるでしょう。1日に4000個生産する場合の寿命は2カ月半です。内袋まで破れると砂が飛散します。製品に砂が混入するのでこれは致命的です。
しかもこれ、納期が1カ月以上かかる。
ホームページで紹介されているように、電球や瓶など、円筒や円形のものや軟らかいワークになら有効につかえるんじゃないかな。
高い(金額的に)
手のひら+手の甲で合わせて20万円くらい。エプロンは約2万。
チャックにつける場合は2つ必要になるから、現実的な金額じゃないよ。
ウレタンやブルコランを使った方がいい。
話題の柔軟ハンドもなんだかんだで円筒・円形ワークしかつかめない
Festoのフィングリッパもお試しで使ってみたけど、つかめるワークが限定的だなってのが正直な印象。ワークの形状にならってくれるのはいいんだけど、同時に元の形状に戻ろうとする反発力も発生するから掴んだワークがすっぽ抜ける。これは4000円くらい。